【雑誌掲載情報】
— 【公式】ワールドエンドヒーローズ (@worldendheroes) 2021年9月30日
10/8(金)発売の「アニメディア10月号」に、『ワールドエンドヒーローズ』の連載「バケツ通信」第5回が掲載されています✨
「未来を手繰る目を持つ子はね、不幸を呼ぶ子だ。釘鵺には、たまぁにそんな子どもが生まれるんだ」
公開まで楽しみにお待ちください。#ワヒロ pic.twitter.com/xxttz0kCt6
チラ見せだけでブログ書くのもどうかと思ったんだけどしんどくてむりなのでとりとめのない話をさせてください
久森くんの求める『普通』って、わりと漠然としててぼんやりしてて要領を得ないものだな、と思ってた
要するに大衆に迎合したい、世の中の半数以上が右と言えば右がいいし、常識的に考えて白であるなら白がいい
そういう自分の意志とは別の、大きな流れに身を任せる的な、長いものに巻かれて生きるみたいな、そういうものなんだろうなぁと
はみ出したくない、変な目で見られたくない、そういう願望であって、明確になにかこう、『平均点の人間で在りたい』とかの目的があるわけじゃない
本人もたぶんそれはちゃんとわかってて、「普通ってなんだよ」もわかってて、それでも『普通』でいたいんだろうな、と思う
久森くんにとって『普通がどういうことであるか』はたぶん重要じゃない
久森くんのお母さんが言う「普通でいなさい」は、ずっと呪いだと思ってた
大衆に迎合して、はみ出さないで、目立たないで、奇異の眼で見られないように、自分を守るために
それは千穂さんが久森くんの未来視を『特異なもの』として遠ざけたかったからで、本人にも隠して生きて欲しかったからで、普遍的な人生を歩んで欲しいからなんだろうな、と
母の愛と呼んでしまえば美談だけど、生まれ持った能力をないものとして扱うことが本人にとって苦しいことであるのは、久森くんが自分で自覚してる
それでも久森くんは自分が壊してしまった『家族』に罪悪感を抱えて、母の言いつけを守りたくて、ずっと『普通』を求めていて、母の愛は呪いに成り果ててしまったんだろうな、と、思っていた
数時間前までは
今までずっと久森くんの未来視は突然変異的な能力だと思ってた
千穂さんの言い方からして「妙な能力を持ってしまった」タイプの、母親にも経験のないことなのかと
だからこそ「普通でいなさい」だし、久森くんがひた隠しにしたことを尊重したのかも知れなくて、千穂さんにもわからないことだからなにも言えなくて
そうだと思ってたらなんか、違うっぽいじゃないですか、大混乱なんですけど
『不幸を呼ぶ』ということはつまり千穂さん自身がもはや忌み子だったわけで、「たまぁに」と言われたその力が自分の息子に遺伝したことが発覚したとき、千穂さんの絶望はどれほどだったのだろう
千穂さんがどういう経緯で東成都へ来たのかわからないけど、とにかく千穂さんも未来視のことはずっと隠して生きているんだろうことは推測できる
その力を説明もせず、抑圧するように「普通でいなさい」と強要することは下手をすれば久森くんの命を守ることだったのかも知れない
むしろ千穂さんも「たまぁに生まれる」こと以外に未来視のことはなにも知らないのかも知れない
その力の扱い方も、どうしてその力が宿るのかも、どう生きていけばいいのかも
少なくとも千穂さんは「普通でいること」でどうにか生きてきたんだろうな
釘鵺村って名前も気になる
鵺を釘打った村なの?未来視は呪いなの?
卑弥呼的な巫女であってもいいだろうに、いつから未来視は忌むものとされたんだろう
久森くん、これからどう生きていくんだろうね
真人さんがなにも関係ない一般人であってくれたらいいなぁとは思うんだけど、なにも知らされていないだけの隣村の幼馴染とかだったら耐えられる気がしないです
逃げてきたであろう千穂さんが今でも村との繋がりを絶てずにいたらと思うと……思うと……
久森晃人がそうした母の苦難をなにひとつ知らず全部踏み台にして未来視を持ってても平穏で幸福な人生を歩んでくれたらすっごいにこにこしちゃうなぁと思います